西宮郷にある酒蔵、辰馬本家酒造の「白鹿」。
先日開催された蔵開きで、蔵開き限定酒「六光蔵 35%袋搾り 大吟醸 低温瓶囲い」を買ってみたので、この記事でご紹介します。
白鹿の蔵開きはこんなイベントです。
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白鹿の蔵開きってどんなイベント?※当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。
【六光蔵 35%袋搾り 大吟醸 低温瓶囲い 概要】
品質表示は以下の通り。
原材料名
:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:35%
アルコール分:16度
無濾過生詰のため、冷蔵庫で保管し、2週間以内に飲むように書かれています。
うっすら黄みのある、さらりとした質感です。
お値段は300mlで1000円でした。
【六光蔵 35%袋搾り 大吟醸 低温瓶囲いとは】
このお酒を楽しむために、タイトルを読み解く必要があるかと。
キーワードを調べてみました。
六光蔵(ろっこうぐら)
1993年に建てられた蔵。
オートメーションの設備と、伝統を残すため手作り用の設備の両方を兼ね備えています。
1995年に阪神・淡路大震災が発生するも、この蔵が無事だったおかげで、伝統的な日本酒造りが途絶えることを免れたという、スーパーラッキー&救世主の蔵なのです。
35%
原料である酒米の精米度合い。
玄米を100%とし、磨いて残った割合が35%ということ。
磨けば磨くほど雑味が減り、香りよくすっきりとした味になりますが、うまみや個性が削られてしまうデメリットも。
袋搾り
日本酒の搾り方には、機械で搾る「ヤブタ式」と、日本酒の原液を布の袋に詰めて搾る伝統的な「袋搾り」があります。
機械よりも袋搾りの方がより均一な圧力で搾れるので、時間はかかるけど雑味のないきれいな味に仕上がるのだとか。
大吟醸
日本酒は酒税法で、精米歩合によって名称が規定されていて、70%以下は「本醸造酒」、60%以下は「吟醸酒」、50%以下は「大吟醸酒」と定められています。
この日本酒は35%なので大吟醸。
瓶囲い
貯蔵する際に、タンクではなく瓶詰めした状態で貯蔵したもの。
きめ細やかな管理ができるので、品質を高く保つことができるそう。
無濾過
一般的な日本酒は、活性炭やフィルターなどで濾過して、香りや味の調整を行います。
それを行わないのが無濾過。
生詰
一般的な日本酒は、殺菌と、酒質の安定を目的として「火入れ」という加熱処理を2回行います。
生詰酒は、貯蔵前の1度のみ火入れを行い、出荷前には火入れを行わないお酒のこと。
フレッシュさはありながら酸味をおさえた味になるのと、品質の安定性が期待できます。
生酒だと、蔵開きで販売するのには不向きなので、一度火入れをするんじゃないかなと思います。
【六光蔵 35%袋搾り 大吟醸の味は】
長い説明でしたが…読者さんはまだ残っているでしょうか。汗
つまり、簡単に言うと、
「めっちゃ品質にこだわって作った、できたてのフレッシュな日本酒だよ!」
という商品です。
日本酒の製造年月は「瓶詰めされた時期」なので、蔵開き直前に搾って瓶詰めしたものだということがわかります。
さて、その味わいは…
蔵開き現場で飲んだ時は、すごく淡麗な印象だったのですが、2週間後に開栓して飲んだお味は、もう少し酸味と香りが出ていて、より味わいを感じるものになっていました。
ほんのり甘みがあり、後味がスッとキレよく上品な日本酒です。
無濾過なのにここまでクリアな味なのは、丁寧に磨いて、丁寧に搾ったお酒だからなんだろうな〜と。
技術の高さと、日本酒にかける情熱を感じるお酒でした!
【飲むだけじゃもったいない蔵開き限定酒】
蔵開きというと、お祭りムードでワイワイ飲むような印象でしたが、1本のお酒を読み解いてみるとめちゃくちゃおもしろくて、日本酒のことがもっともっと好きになりました。
白鹿の蔵開きにはいつも、日本酒文化の伝承や学びの場としての姿勢を感じます。
ただ酔って楽しむだけではなく、知って楽しむような飲み方を、これからはしていきたいな〜と思いました!